引越し業者との打合せで引越しの日にちや時間を決める時に、“何時から”といった時間指定をしなければ引越し料金が安くなりま
す。 その場合は引越し業者の都合によって時間が決まります。
引越し業者が午前中に他の引越しを終わらせた後の2件目、また3件目と時間が遅くなるにつれて割引率が高くなります。
時間の予定は立ちにくくなりますが、翌日が休みだったり時間的に余裕がある場合は活用してみてはどうでしょうか?
料金について-実費とサービス-
荷造り・荷運び作業員費用、資材料(ダンボール・ガムテープなど)、高速道路利用料などは「実費」として請求されます。
実費は休日・深夜・早朝の引越しの場合割増料金などが加算されます。休日は2割程度、深夜・早朝は3割程度割り増しされます。
また引越し業者が忙しい2月・3月・8月・9月なども割り増しになることが多いです。
クーラーなど冷暖房機の取り付け、ピアノの輸送、アンテナ取付け取外し、家具の防虫、消毒などのお客様の希望があった場合に行
う業務は 「サービス料」として請求されるケースが多いです。引越し業者によっていは対応していないサービスもありますので、
事前にしっかり確認しておきましょう。
どんな作業が必要でどんな作業が必要ではないかをしっかり考えることで、引越し費用を安く抑えることができるでしょう。
梱包の仕方 -準備-
新しい家の間取りや収納スペース、設備などは事前によく見ておきましょう。特にカーテンは引越ししたその日に欲しいもの。
カーテンレールは実際に見ないとわからないので、前もってチェックしておきましょう。
また家具の配置もあらかじめ決めておく必要があります。家によってはベッドやタンスなどの大型家具が廊下を通らない場合があり
ますので注意が必要です。
引越しを良い機会と考えて不要なものは処分しましょう。大型家具や家電製品は処分代などがかかってしまいます。
知人に譲渡できる物、リサイクルに出せる物、捨てる物と分けて上手に処分しましょう。
荷造りは普段あまり使わない物から効率よく進めましょう。荷詰めをする際にダンボールに番号や内容を書いておけば荷物の紛失を
防ぐことができます。 新しい家でダンポールを開く際にもとてもわかりやすいので、引越したあとの作業がとても楽になります。
割れ物などはハッキリわかりやすく大きく「ワレモノ」と書いておきましょう。
荷造りを業者に依頼する場合もあらかじめ整理・分類しておくと当日スムーズに終わらせることができます。
梱包の仕方 -細かい手順-
1.われもの・壊れやすいもの
・割れ物同士が直にふれないように、面倒でもひとつひとつ紙包み。
・箱に「われもの」とわかりやすく表示する。
・布団の中に入れて運んだりしてはいけません。
2.エアコン
・エアコンの取り外しはなるべく自分で作業せず引越し業者や専門の業者に依頼する。故障の原因になる場合があります。
3.家具、タンスなどの大型家具
・タンスの引き出しの中ものは取り出して運んだ方が安全。
・分解出来る物については、分解しておきましょう。
4.冷蔵庫
・食品類が残らないように早めに整理する。
・引越し前日の夜にコンセントを抜いておき、当日必要であれば水抜きをする。
・電源コード・アースはガムテープで止めておく。
・設置後1時間程度経過してから電源を入れる。
5.洗濯機
・排水ホースを排水口から外し、洗濯機を傾けて完全に中の水を抜く。
・ホース・電源コード・アースは脇にガムテープでとめるか洗濯槽の中に入れる。
6.石油ストーブ
・タンクの中の灯油を完全に抜き取り、念のため空焚きをしておく。
7.布団
・たたんで積み重ね、上から布団袋をかぶせる。
8.テレビ・ステレオ・パソコン
・リモコンを本体にテープで貼ったり、コードを結ぶなどして新しい家で設置しやすい状態にする。
9.貴重品
・通帳、印鑑、お金、宝石類、重要書類など紛失したら取り返しのつかない貴重品は、業者に任せず自分たちでもって行く。
トラブル防止
1.引越し作業中に家財道具の破損に気がついたら!
引越し途中での家財道具に傷が入っているのを見つけた時は作業員にその旨を伝えましょう。
直接言いにくい場合は見積もり時の担当者に連絡を取り、クレームを申し出てただちに損害の賠償してもらいましょう。
2.引越しの1ヶ月後に家財道具の破損に気がついたら!
引越しが終了してから3ヶ月以内であれば間に合います。すぐに引越し業者に連絡を取って担当者に申し出ましょう。
標準引越運送約款では「荷物の一部の滅失又はき損についての当店の責任は、荷物を引き渡した日から3月以内に通知を発しない限り消滅します。」(第二十五
条) と記されています。引越しが終わったらすぐに、荷物の紛失や損傷などがないか確かめる必要があります。
敷金はほとんど返ってくるって知ってますか?
ご存知ですか?敷金は通常の使用をしていれば返還されるべきものであり、あなたの大切な資産です。
部屋を退去する際に気になるのは”敷金は戻ってくるのかな・・・”ということではないでしょうか。
数年前までは“敷金は帰ってこないもの”という常識でしたが、消費者契約法やガイドライン・判例によって時代の流れが大きく変わりました。
普通に生活している状態での汚れや破損は、敷金から差し引かれる対象にならないのです!
数年間暮らしていれば当然畳も汚れます。家具の跡だって付いてしまいます。このような予測できる範囲の損耗は月々払っている家
賃に含まれているのです。
例えば・・・レンタカーを借りた場合でも、タイヤやブレーキが磨り減ったから追加料金を取られるということはないですよね?故意や過失でつけた傷は弁償し
なければなりませんが、普通に走っているだけでの損耗・汚損はレンタル料金に含まれています。
敷金は大家さんに預けているだけのお金です。そのお金から正当な理由も無く、大きな金額を差し引かれるケースが多々見受けられます。敷金は自分のお金であ
るという意識を持ってください!
引越しマナー
さあ、新しいお家へ引越しです。 現在お住まいのご近所へのご挨拶
、引越し先のご近所さんへのご挨拶を忘れがちではないですか? ここでは引越しのマナーを少しだけお伝えします。
1.まずは現在お住まいのご近所さんへご挨拶。
これから退去するにあたって、気になるのが騒音です。
当日にはかなりの騒音などでなにかと迷惑をかけてしまうと思います。できるだけお早めにご挨拶に伺いましょう。
2.次に引越し業者への心づけ。
これは最近ではあまり見掛けなくなりました。作業員の方へねぎらいの意味として、一人に1000円程度「ご飯代や、休憩に使っ
て下さい」とお渡しするのが多いようです。 お金でなくても差し入れとして飲み物やおやつなども喜ばれるでしょう。
3.最後に引越し先のご近所さんへの挨拶。
お引越しが終わったら軽くでも挨拶をしておくとよいでしょう。一戸建ての場合は、向こう3件両隣。マンションでは、両隣・真
上・真下に伺うのがよいでしょう。
更に、伺う際にはタオル・石鹸・お菓子などの実用品等にのし紙をかけて、「御挨拶」又は「粗品」と自分の姓を上書きし、持参するのが良いでしょう。